新築住宅
延床面積：約160㎡
用途：住宅＋馬房
精算見積：約7,250万（税抜）
馬術が好きなクライアントのための新築住宅です。
山梨県の山中湖村に位置し、富士山を望む山の斜面地に計画。4,000㎡以上の広大な敷地を利用して、馬の放牧と馬術の練習ができるような土地を探すところから始め、建物の計画を行いました。
キッチンとラウンジは一体的な空間とし、クライアントの想いを反映した、天井高さ最大４ｍを確保した贅沢な空間となっています。
アーチ状の窓からは、富士山が見え、テラスに出ると馬房から顔を出す馬の様子を伺うことができます。
外からも、中からもアーチ状の窓が印象的で、一目見たら忘れられない、一度訪れたら忘れられない体験を味わえるように、という思いを込めています。
村道から斜面に沿ってゆるやかにアプローチすると、「エントランス」だけのための空間を切り取り、そこで人を迎え入れる。「渡り廊下」で外の景色を楽しみながら、意識のリセットを行い、次の空間に入ると、「キッチン・ラウンジ」一体の大空間が待ち受けています。
キッチン→ラウンジ→寝室→馬房と、奥の方に行くにつれて柔らかい素材を使い、利用する人の気持ちに合わせた演出をすることで、そこに住む当人だけでなく、訪れる人におもてなしを感じさせる住宅を目指しました。
コロナウイルスにより定着したリモートワークを軸にした、新しいライフスタイルの先駆けとなる提案であり、都心から離れ、都心の超高層マンションに住む変わりに郊外に広い土地と自然に囲まれ、馬と犬と動物と一緒に暮らす「新しいライフスタイルを実現する家」が、この家のコンセプトです。郊外に住むことが、人と会わなくなることを意味するのではなく、屋内外におもてなしの空間をもうけ、人と積極的に関わる空間づくりをすることで、適度な距離感を保ちながら、豊かな環境の中で暮らすことを目指しています。
